タイトル 日立ループツーリング・前編
     〜この○なんの○気になる◎の巻〜
日時   2010年3月27日 9時〜18時
場所   日立エリア


例年は、3月になるとよく梅を見に筑波へとツーリングに出かけていました。
今年のツーリングでは、もうちょっとガッツリ走りたいと思い、少し足を延ばして茨城県は常陸方面へと赴くことにしました。
副幹事のたけさんとルートを考案していると、奇妙なサインに気付きました。
螺旋状の道が多いぞと。
かくして、今回のツーリングのテーマは気になる「ループ」めぐりとなったのです。



日立ループツーリング参加車輌
まじん号 たけ号 TomoG号 TAD号
ざわ☆ざわ号 おりくら号 はたけ号 どい号
だちけん号 わたぼ〜号 ツカサ号 ジュンSKA号
計12台



千葉コンビに集合

千葉コンビは、朝七時に近所のコンビニで集合です。集まるのは、たけ号とまじん号の二台のコンビ。ちょっとさびしいスタートです。土曜開催でしたので仕方ありませんね。コンビニでは、前日にプリントしたルート案内図を数人分コピーして皆さんが道に迷わないように用意しました。



常磐自動車道・守谷サービスエリア集合

朝っぱらから近所の道路が混んでしまい、集合場所の守谷には15分遅れの到着でした。土曜の朝を舐めていました。ハンドリングクラブのときは同じ方向でしたが、こんなに混んでいなかったんですよね。道中は、焦りつつもベイエフエムの楽しいトークを聞きながら走っていました。

早々に到着されていた皆さんと挨拶を交わしていると、だちけん号の隣にはまじん号そっくりのV36が止まっていました。といっても、ノーマルなだけですが(笑)。だまされた人いるかな?
ナンパしようかとも思いましたが、残念ながらそういう雰囲気でもなかったようです。

朝のブリーフィングは次のパーキングで全員が揃ってからにしましょうということで、早々と守谷SAを出発することにしました。ところが、みなさん、我先に出口に向かおうとされたので、出口が詰まってしまいました。いや、よく見ると、スタンドの列だったみたいです。

朝から胸の高鳴る光景を目にしてしまいました。ツーリングスタート直前のだちけん号とたけ号からヒシヒシとやる気が伝わってきます。空を覆う雲がほとばしるオーラのようにも見えます。



常磐自動車道・高速編隊走行

遥か関西から駆け付けてくれたざわ☆ざわ号。カメラを向けた瞬間、アイ(レンズ?)コンタクトが伝わったのか、赤いバックフォグが煌々と点灯されました。どんなに離れてもすぐに見つけられるF1のような輝きです。

みんなで連なって走るのって、本当に気持ちいいですね。高速道路上には、阿吽の呼吸による言葉のいらないドラマが無数に繰り広げられています。



常磐自動車道・田野パーキングエリア

守谷からはおよそ70キロ先にある田野PAで新たな仲間を迎え入れました。まるでパンダのようなかわいらしいテールランプをしたジュンSKA号です。なんと、5年も前から私のホームページを見ていて下さったそうです。お会いできてとてもうれしかったです。ガッチリと握手を交わし、思い出に残るツーリングを約束しました。

そして、もう一台、お久しぶりな仲間の登場です。そうです。宇都宮から参加のさわやかスマイルのツカサさんです。先日、ご結婚され、今回は100台オフにも来られていた奥さんとご一緒に参加です。とっても仲のいいご夫婦です。

今回のツーリング最年少の参加者はどいJr.です。もう1歳5カ月になったとか。ずいぶん大きくなりましたね。それにしても、男の子でこんなに可愛いとは…。反則です。どいさんからは我が家の新しい家族にプレゼントをいただいてしまいました。ありがとうございました。

田野PAでは、大きな梅の木が満開の時期を迎えていました。ツーリング開始早々に梅を楽しめました。梅の木というのは、上へ上へとむかって生えていくのですね。上昇志向が強くてよろしい!

梅とスカイラインのコラボです。ちょっと無理があったかな。田野PAでは、ブリーフィングタイムが設けられ、詳細なルートの打合せが行われました。今回の私の目標の一つとして、迷子を出さないことがありましたので、いつも以上に入念に説明をしました。



常磐自動車道・高速編隊走行パートU

みなさん、ルートを頭に叩き込んだところで、高速ツーリングの再開です。最後尾の車両は追い越し車線から一気にスカイラインの隊列を抜き去っていきます。これがまた楽しいんですよね。何度走ってもついついニヤケてしまいます。

ツーリング初参加のジュンSKAさんも高速走行を楽しまれているようです。ちょっと緊張していらっしゃるのがその走りからも伝わってきます。もう2,3回ツーリングに参加されるとすっかり打ち解けられると思います。

再び高速道路上で繰り広げられるドラマです。どんなに視聴率の高いドラマもこの興奮に勝るものはありません。

ツーリングではトンネルがまた楽しいんですよね。RBサウンドやVQサウンドがトンネルを巨大なマフラーに見立てて、素晴らしい音色を奏でます。ガスが籠っていたとしても窓を開けたくなってしまいます。

さらにここぞとばかりにデコレーションされたテールランプがにぎやかに視界を彩ります。LEDテールも定番になってきましたが、だからこそ、そのデザインに個性が煌めきます。みなさん、オシャレに余念がありません。



常磐自動車道・日立中央PA/IC
高速ツーリングも無事に走り終え、隊列を整えるために日立中央PAに立ち寄りました。続々とスカイラインが入庫してきます。遠出のつもりでしたが、走ってみるとあっという間の出来事でした。これなら青森くらいまで行けたかな(笑)

どいJr.もおとなしくチャイルドシートに座っていたようです。笑顔がいっぱいのこの家族が大好きです。先ほどのお祝いのお礼に宮崎の地鶏をプレゼントしたのは内緒です。
さて、みんな着いたかなと仲間を数えてみると、、、一台足りない…。まさか。

あーよかった。わたぼ〜が少し遅れて無事にたどり着いてくれました。もし、行き過ぎていたらと思うとゾッとしますね。ちゃんと降りてくれてよかったです。このあたりがわたぼ〜らしいです。お決まりのパターンで助かりました。

ここでルートの再確認です。そう、わざわざ、ざわ☆ざわさんがこのツーリングのために地図をプリントし、ラミネート加工までしてきて下さいました。これには感激しました。ほんとは幹事はこの人なんじゃないかと思いました(笑)。ちゃんとループスポットにはフラッグが立ててありました。

そう、最初のループスポットがこの日立中央PAを取り囲むジャンクションだったのです。円を描いてジャンクションをでると、さらに日立有料道路につながります。

あのタワーを登るとループの様子がよく分かりそうですね。頑張れば登れそうでしたが、幹事が怪我をしてもいけないので自粛しました。このパーキングにはファミリーマートが併設されていました。最近はコンビニ付きのPAが増えましたね。



日立有料道路

料金所の形態が心配されておりましたが、この有料道路もETCが完備されていました。日立中央インターを後にし、その先にまっすぐに伸びた日立有料道路を走りました。すぐ後ろでは副幹事のたけ号がまじん号の背中と後続部隊を見守っています。

軽い右コーナーに差し掛かりました。これくらいのコーナー角度があると、後続が見やすくなります。前を見なければなりませんが、ついつい後ろを見たくなります。

日立有料道路の後半はトンネルです。再び、排気音に耳を傾けつつ、走ります。巨大なトンネルという名のマフラーから排気され、気体となったスカイラインは最大の燃焼効率とともにエネルギーに変換されていきます。

弧を描くように走るスカイライン。徐々に角度がきつくなり、弧は円を描くようになりました。ここが第二の「ループスポット」だったのです。信号の手前では引き絞られた和弓のようにスカイラインの隊列が待機していました。

信号の先には左右の分かれ道がありました。左手はかみね公園。右手はきららの里や袋田の滝。このときはまだ想定外の最終目的地が表示されているとは誰一人気づきもしないのでした。次の目的地はというと、方角的には左なのですが、一旦、我らは右手に進みます。放たれた矢のように我らは走りだし、ループの真下を通るようにしてさらに右折したのでした。



大雄院通り・浜の宮通り

第二のループスポットでは、一回転半もしてしまいました。その先は民家の間をすり抜けます。途中、日立の武道館がありました。ドーム型の近代的な武道館を想像していましたが、なんとも奥ゆかしい古の建造物がそこにはありました。ちょうど修復作業中のようでした。

武道館のわきを抜けるとそこには鈴鹿サーキット張りのシケインが現れました。全開走行ではフルブレーキングが必要なシケインですが、さすがにみなさん、ゆったりと市街地のシケインを通過されていました。

シケインを抜けると今度は目の前にはバスが立ちふさがっていました。すぐに車間距離は縮まり、大雄院通りには、ツーリング名物スカイライン渋滞が現れたのでした。仲町小学校前は大混雑です。

少し走ると、バス停がありました。幸い、バスもそこに停車し、数台の仲間たちは良好な視界を手に入れることができました。

国道6号線を超え、浜の宮通りを走るころには道幅も広くなり、さらに視界が開けてきました。その向こうには文字通り真っ青の海が見え始めました。あと少し走れば民家も電線も視界を遮るものは全て消え去ります!



浜の宮らせん橋

ついに視界を遮るものがすべて立ち退く時がやってきました。そこが第三のループスポットである浜の宮らせん橋です。いつの間に空がこんなに青くなっていたのでしょう。ちっとも気が付きませんでした。

後続の仲間たちの視界では青い空、青い海に加え、スカイラインが彩りを添えています。最高のシーンが見られたことは容易に推測できます。私も後ろから眺めたかったです。

ステアリングを右に切り、一定の舵角のままらせん橋を下っていきます。サイドミラーには常にスカイラインが捕らえられ、背景の海だけが流れていきます。

浜の宮らせん橋の出口からは日立バイパスに接続されます。日立バイパスを示す青い看板には、まるでタービンが搭載された車の内部構造のようにらせん橋が図示されています。

それにしてもこのらせん橋は見事な建造物です。建造物好きのTomoGさんのお眼鏡にもかなったのではないでしょうか。今回のループツーリングで最高の曲線美を魅せます。

その曲線美の出口からは次々とスカイラインがやってきます。こんなシャッターチャンスを逃す手はないと、無我夢中でレンズを仲間に向けました。
浜の宮らせん橋の出口を右折するとすぐに、オフ会にぴったりなパーキングがありました。問答無用で立ち寄ることになりました。



浜の宮ロードパーク

はるばる関西からやってきたざわ☆ざわさんも満面の笑みを浮かべております。遠くから来たかいがありましたね。そして、まさかここで一年前と同じくログイン画面の撮影会が始まろうとは私自身も思ってもみませんでした。

それほどここの景色はすばらしいものでした。みなさん、懐から自慢のカメラを取り出し、海原を背景とする絶好の被写体にレンズを向け、思い思いに撮影を楽しまれていました。あまりの美しさにSKYLINE NETWORKのログイン画面に相応しい絵になると思ったのは私だけではなかったようです。

被写体として映えるのはスカイラインだけとは限りません。どいさん一家は雄大な海をバックに家族団欒の写真を撮影されておりました。私も子供を連れて来られなかったことが残念でなりませんでした。

その代わりに、子供と同じくらい大切で、家族の一員でもあるまじん号を撮影しました。キリッと引き締まった目元。精悍な顔つきで何枚写真を撮っても飽きることがありません。

最近は、ローアングルから捉えたこの表情がお気に入りです。本当は12mmのスペーサーで、もうちょっとワイドに構えていたのですが、この日は諸事情により若干入り気味です。セーフだと思ったんですけどね。

さて、自己紹介タイムも終え、日立との思い出も語らったところで、再出発となりました。順序を入れ替え、私は後方から追いかけることになりました。私もテールランプに酔い痴れたいのです。



日立シーサイドロード上り

パーキングを出て向かった方角は南。本来の目的地はさらに北にあるのですが、このツーリングでメインルートに選ばれた真新しい日立バイパスを余すことなく堪能したいということで、浜の宮らせん橋から南の路線を往復することとしました。

ここはまだ、地図にも載らない真新しい道(2010年4月現在)。海岸線を空の稜線が結んでいきます。赤いゼブラはまるで大動脈のように熱い血潮を滾らせます。

やがて血管の先は血栓に終息してしまったため、我らは酸素を求め、方向転換しました。右手に曲がると、日立駅があります。

バイパスオペにより、海の上に形成された人工のルートです。この日立バイパスによって、慢性化した国道6号線の渋滞が解消されます。将来はさらに南方にバイパスが伸びることでしょう。日立の発展が楽しみです。

建設されたばかりの日立バイパス新ルートを再び堪能します。ツーリング中はなかなかスカイラインの隊列とすれ違うことは難しいので、仲間の顔が見られるこの様子は貴重なワンシーンでした。



日立シーサイドロード下り方面

我らは、酸素を求めるヘモグロビンのようにスカイラインという名の赤血球に乗り、青い大静脈を流れていきます。

バイパスに乗った我らは、ストレスを感じることなく、海の上を快走します。日立バイパスは、別名「日立シーサイドロード」とも呼ばれています。

こんな晴れ上がった日にシーサイドラインを走れるなんて、ツーリングとしては最高のシチュエーションです。日立バイパスをメインルートに選んで正解でした。

窓を全開にして走りたいですね。いや、いっそのこと、屋根も取っ払ってしまいたいくらいです。ここを走ると、それくらいの解放感に包まれます。
太陽を真上に構えて走るのもいいですが、夕日に染まった海や、街灯にライトアップされたバイパスを背に走るのも楽しそうですね。

信号もないため、あっという間に浜の宮らせん橋まで戻ってきてしまいました。この曲がりくねった構造物は巨大な心臓のようにすら見えます。信号の先は酸素が豊富な森林ゾーンへと突入です。

気持ちよく流れていた日立バイパスも終焉を迎えました。この先は再び血栓で詰まった国道6号線です。



国道6号線

いつもは退屈な渋滞の風景ですが、こうして仲間たちの姿が見えると、不思議と心も和みます。一台、一台、仕様が異なりますので、その違いを探しているのも面白いです。

ようやく流れもよくなり、酸素が飽和状態の田舎道へとやってきました。田園風景はさらに心を和ませ、ツーリングにまったりとした空気を注ぎ込んできます。

実は、今回のツーリングには樹叢をサバイバルするプロジェクトもあったのですが、さすがに遭難しそうなほど険しい道でしたので、パスすることにしました。一瞬、捉えた樹叢の一部です。UFOが写っているのは気のせいです。

パスしたもう一つの理由として、お腹がすいてきたというのもありました。辺りには、早くうまいものを食わせろという空気が漂っていたのです。北茨城に入ると、徐々に仙台やいわきといった看板を目にするようになってきました。

ランチスポットまでもう目と鼻の先というところで、頭上には次のループスポットが見えてきました。目標のループを確認しつつ、ひとまずこのスポットは通過し、肉食獣たちは昼食を目指します。

ようやくお昼の目的地である二ツ島に到着しました。そこはちょっとした観光地となっており、名物のアンコウ鍋などが楽しめます。ちょっと段差がきつかったので、ホテル前の駐車場には段差に強いまじん号だけ止めました。




予告・・・

イベント盛りだくさんの午前中を終え、ようやく予約席に座れそうです。
さて、ランチはどんなメニューが出てきたのでしょう。
そして、この後はどんなループスポットが現れるのでしょう。
予定調和なツーリングかと思いきや、この後、幹事も予想だにしなかったエンディングがやってきます。


後編のレポートをお楽しみに!



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