NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2008
2008/11/30



富士スピードウェイへ
すでに毎年の恒例行事になったニスモフェスティバル。今年も迷うことなく参戦です。
特に欲しいパーツなどはありませんので、列に並ぶ必要もないのですが、慣習というか、夜明け前に富士スピードウェイに到着してしまいました。

駐車場に入るとすぐに太陽が顔をのぞかせ始めました。雲ひとつない空が広がっています。今年の道中は覆面パトカーに進路を阻まれるという珍事件がありましたが、無事に会場入りできました。初参加のはにゃさんやいつものaki-raさん、チビ☆スカさん、飛び入りの白の34乗りさんとの楽しい朝焼けツーリングでした。

富士山が朝焼けに染まっています。中腹まで被った雪がピンク色に色づいています。せっかくの屋外イベントなので、天気が悪いと一日影響します。綺麗に晴れ渡ってくれて本当に助かりました。防寒対策が完ぺきだったこともあり、寒さを感じることなく過ごせました。

メインスタンドにやってきました。どこで観戦するかでニスモフェスティバルの面白さが変わってきます。
モニターの正面であるここに陣取ることにしました。ちょうどタイヤの跡も見えるので、ここでターンをするようなイベントがあるのではと期待されます。



パドックイベントエリア
ウォームアップ走行までじっとしていても退屈なので、パドックイベントエリアにやってきました。例年ではアウトレットコーナーにダッシュするんですが、今年は特に当てもないので、こちらにやってきました。するとそこには今回の一番の目的でもあるR35GT-Rのレーシングカーが展示されていました。

まだ会場前なので人だかりもなくじっくりと眺められました。GT-RといってもどことなくZに似ていますね。そう思ったのは私だけでしょうか。
昨年はここに発売前のR35GT-Rが展示されていましたね。ニュルブルクリンクをアタックしたという名車が。

会場の奥にはR34GT-Rも展示されていました。MCRによってチューニングが施された赤い悪魔です。すでに伝説の車になりつつあります。
この車を見るとやはり関西のMHM号を思い出してしまいますね。

そのお隣には永遠のライバルでもあるマインズのGT-Rが展示されていました。レーシングカーの走る姿もいいのですが、こういったチューニングカーが走る姿もみたいですね。

このシルバーカーボンはなかなか渋いですね。V36にも似合いそうです。ブラックカーボンも映えますが、シルバーカーボンも上質な雰囲気を醸し出しますね。ウィングステーとセットにすると一体おいくら万円になるのでしょう。

おぉ!!懐かしい車が現れました。オートセレクトの仕上げたイエローシャーク号かと思いましたが、MSpeedのGT-Rではないですか。この車はもうチューニングカーの域を超えています。レーシングカーと呼ぶにふさわしいです。

それにしても厳ついですね。緑のホイールが似合うなんてこの車ぐらいでしょうね。その昔、鈴鹿サーキットを走った時はこの車にぶち抜かれましたが、気分はサメに襲われたイワシみたいな感じでした。最低地上高は2センチです!!

でも、走ってくれるのはMCRでもマインズでもイエローシャーク号でもなく、ドリフトラジコンなんですよね。ニスモフェスティバルはすっかりスーパーGTだけのイベントになってしまいました。



ピット車両展示
そう思いながらピットをのぞいてみると、これまた懐かしい車が展示されていました。2001年、2002年のスーパー耐久シリーズで圧倒的な速さを見せつけたFALKEN GT-Rです。何年たってもこの車はかっこよく見えます。

カルソニックブルーのGT-Rです!!この青いボディはまさに特別な存在です。08年はすばらしい活躍を見せました。ゼッケン12番です!!

イエローハットのGT-Rです。イエローハットなだけにもちろん真っ黄色なカラーリングです。黄色のGT-RというとペンズオイルのGT-Rを思い出しますが、08年からはイエローハットが脳裏にインプットされそうですね。

WOODONE ADVAN Clarion GT-Rも展示されています。
セパンでは優勝した車両です!

そして総合優勝を果たしたのはこちらのお二人です。高々と誇らしげにトロフィーが掲げられています。そうです、我らが本山哲選手とブノワ・トレルイエ選手です。

鈴鹿・岡山国際と連続優勝を果たし、その後も着実な走りを見せ見事に総合優勝を勝ち取ったXANAVI NISMO GT-Rです。GT-R神話復活の時がやってきました。

MOTUL AUTECH GT-Rも大活躍の2008年でした。満を持しての参戦。負けるわけにはいかないですね。
それにしてもGTカーのエンジンというのはVK45DEなんですね。もはや市販車とは別次元の車です。

そしてこちらが市販車ベースのチューニング車両。GTカーに見慣れると、ずいぶんとふっくらして見えますね。
GTR-WORLDでは新型GT-R情報が満載!!といっても手の届かない情報ばかりです(笑)

そのお隣では懐かしのR34GT-Rのエンジンに火が入りました。ピットの中で唸りを上げるその声は地響きを伴い、胸に突き刺さってきます。



ウォームアップ走行
目を覚ました獣たちが副交感神経から交感神経へとパルスを切り替えました。徐々に戦闘モードへとシフトしていきます。憧れのマシンが次から次へと目の前を走り抜け、魂を高揚させます。



レーシングイベントエリア
ウォームアップ走行も終え、ニスモフェスティバルも本番を迎えました。まずはヒストリックカー模擬レースです。私の知らない車たちが続々と目の前を走り抜けていきます。

セピア色のフィルターが剥ぎ取られ、現代に名車がよみがえってきました。
白煙を巻き上げ、デットヒートが繰り返されます。耳を劈くような爆音で胸の鼓動は高鳴りっぱなしです。

お次はおなじみのマーチカップです。可愛らしいマーチがチョロQのように富士スピードウェイを駆け抜けます。と言っても参加ドライバーは超一流の猛者たち。マーチの最高峰レースであることは間違いありません。

星野選手に青木選手。贅沢なレースです。でも、やっぱりマーチ。排気音がかわいすぎてちょっと物足りないです。

往年の名車たちがメインスタンド前に集まってきました。ファン感謝セレモニーの始まりです。古くからのレースファンにはたまらないシーンなのでしょう。

そんな中、レッドカーペットの上にレトロなダットサンがやってきました。海外ラリー参戦の口火を切った富士号です。そのまま映画・カーズの中に出てきそうな一台ですね。

次にファンの前に姿を現したのはR35GT-Rのレーシングカーたち。08年のレースシーンを沸かせた勇者たちです。

チームカラーのレーシングスーツをまとった兵士たちです。一年戦争を終え、凱旋帰国です。
たくさんの報道陣に囲まれています。

チャンピオンの本山選手がやってきました。両手をあげて喜びを表現しています。再びこの姿が見られて本当にうれしいですね。今年はレースを生で見ることができませんでしたが、来年こそ、先頭を走る姿を見に行きたいですね。

チームメイトのブノワ・トレルイエ選手といっしょに記念撮影です。ちょっと照れ臭そうに撮られているのが印象的でした。
と、そのとき、背後にニスモのトラックがやってきました。
中から現れたのはレーシングカーならぬ、カルロス・ゴーン社長でした。とても上手な日本語でファンの皆さんに感謝の気持ちを述べられていました。これからもときめく車づくりをお願いします。

ゴーンさんも交えて記念撮影です。心なしか、ゴーンさんが現れてから選手の皆さんの顔に緊張が走ったように見えました(笑)
来年もこんなシーンを見たいですね。



カテゴリー混走模擬レース
太陽もすっかり天高く昇りました。富士山も真っ青に染まってきました。ぽかぽか陽気でレース観戦にはもってこいです。メインスタンドでもたくさんのスカイライン仲間たちと会話が弾んでいました。Osakaさんを始め、久しぶりに皆さんとゆっくりお話ができました。

さぁ、カテゴリー混走模擬レースの参加車両がその姿を現し始めました。メインストレートの川を音速の鮎や岩魚が跳ね泳いでいきます。
ドライバーたちも意識しているのか、競う走りではなく、魅せる走りを心掛けているようです。ZやGT-Rが並んで走る姿なんてなかなか見られないですよね。
ボディに変わったペイントの施されたZもいますねぇ。サーキットでは若干違和感を覚えてしまいます。



GT-Rスペシャルバトル
最後はお待ちかねのGT-Rスペシャルバトルです。GT-Rと名のつく歴代の名車たちが夢のバトルを繰り広げるのです。完熟走行のペースカーまでもがGT-Rです。昨年の黒いテストカーは参戦していないようですね。

思わず瞬きをするのを忘れてしまいそうなシーンです。次から次へと色とりどりなGT-Rが目の前を走り抜けていきます。
どの車に照準を合わせていいのか、カメラを構える人間は混乱状態に陥ります。

そんな中、私はこの一台に照準を合わせました。走り抜けていく雰囲気がとてもよく出ている一枚に仕上がったように思います。

とにかく夢中でシャッターを切りました。我を忘れて必死にシャッターを切りました。それでも納得のいく写真はごくわずかです。その一部をご紹介します。



フィナーレ
手に汗握るGT-Rスペシャルバトルも終わり、ニスモフェスティバルもフィナーレを迎えました。
そのころには太陽も西に傾いていました。真冬の熱い一日が今終わろうとしています。

クラブニスモの休憩所からの撮影です。ピットの真上で、暖房も聞いていて、実は一番おいしい席なのかもしれません。ただし、音が遮蔽されてしまうので、音の雰囲気を味わいたい方にはお勧めしません。

最後にザナヴィニスモGT-Rにお別れをして会場を後にすることにしました。

毎度のことですが、ニスモフェスティバルの帰りの渋滞は凄まじいです。R34GT-Rのニュルが普通に走っています。車のメンツも凄まじいですが、渋滞はもっと凄まじいです。来るときは2時間で来れたというのに帰りは5時間近くかかってしまいました。やっぱり気合の必要なニスモフェスティバルでした。



最後に・・・
今年のニスモフェスティバルはGT-R一色でしたね。復活の年にして見事優勝。素晴らしい一年になりました。
個人的には、最近のニスモフェスティバルはスーパーGTに偏り過ぎているように思います。昔のニスモフェスティバルはもっとチューニングカーの祭典のようなイメージだったように思います。いろんなショップが技術を競い、至高のデモカーで最高のバトルを見せる。そんなニスモフェスティバルはもう終わってしまったのですね。
レースに興味のない人にも楽しめるような祭典になるといいなと思います。




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